【マンションあるある③:あれ?結露?】(お知らせ)

2014年8月5日|お知らせカテゴリ:|投稿者:ヨコベ (7)

ここ十数年前より玄関ドアやサッシ窓は、デザイン性・防犯性・気密性・断熱性が年々向上し新築マンションなどでは快適な住空間に欠かせない要素となっています。
築30年前後のマンションでは、既存製品の劣化が著しくなってきていることとも重なり、高性能になった玄関ドアやサッシへの更新を検討する管理組合が増えています。
マンションの生涯を50年・・・70年・・・と捉えたとして、折り返し地点である築30年前後が、これらを更新するのには良いタイミングだろうとコンサルタントの立場からも判断しています(一概ではありませんが)。
もちろん翔設計ではこれまでも多数のマンションで玄関ドアやサッシ窓の更新工事コンサルタント(調査・設計・合意形成サポート・工事監理の一貫した業務)を行ってきましたし、今も行っております。

弊社がこれら工事のコンサルタントを行ってきた中で、ある問題が見えてきました。それは「玄関ドアを新しくしたのに結露が前より増えた!」「前は結露なんて出なかったのに、施工ミスなのか?」・・・などなど、サッシや玄関ドアを新しい製品にした後、一部のマンションの一部の居住者様からこうした声が上がってくることです。つまり、サッシや玄関ドアを新しくしたら、今まで無かった結露が発生しているということです。

アイスコーヒーのグラスに浮かぶしずく

冷えたグラスに浮かぶしずくは涼しげですが、室内に生じる結露は困りもの

こうした声をもとにメーカー・工事会社と共にその都度実態の検証を行ってきました。その結果、わかってきたことがあります。元々の住戸内の何が変わり、そのことによって何が起こったのかを簡単に説明します。

[元々の住戸内の環境]
元々の玄関ドアやサッシ窓は断熱性・気密性ともに低く、室内の空気と外気は循環していた。つまり室内にある熱・湿気(住戸内の水蒸気)は玄関や窓から外へ逃げていました。加えて外壁や天井の断熱性も今のマンションよりは低いことも頭に入れておいてください。

※そうした状態のあるマンションが、玄関ドアやサッシ窓だけ交換したとします。

[玄関ドアやサッシ窓の更新後の環境]
玄関ドアやサッシ窓まわりの断熱性・気密性は格段によくなりました。しかし外壁や天井や床などの構造や仕様は今までのままですし、室内の容積も変わっていません。その場所でこれまでと同様の生活をしているということは、住戸内は以下のような状態にあると言えます。
①住戸内の気密性が高まった
①住戸内の水蒸気量は以前と同様である
③住戸内の断熱性能は以前とほぼ同様である(住戸内外の温度差を遮断できていない)
以上の3つの条件が相まって、住戸内の水蒸気が我慢できずに新しくなった玄関ドアやサッシ窓の周りに結露となって現れることがある、ということがわかってきました。
但しこの現象は、全ての高経年マンションが玄関ドアやサッシ窓を交換するとなるということではありません。部屋の位置(日当たりや空気の流れ)や以前までの気密性、生活環境、季節など様々な状況の重なり合いによって起こる場合があるということです。

玄関扉改修

玄関扉の改修イメージ

[玄関ドアやサッシ窓の更新による結露の防止策]
最も効果的な対処法は「換気をする」ことです。もちろん換気扇でよいのです。気密性の高いぶん換気を行うことは、住戸内の快適性や健康的な住生活にとっても必要不可欠なことです。
現在、マンションや戸建住宅等の居室には24時間換気システムを導入しなければならないという面倒な法律もあるくらいです。実際に新しいマンションでは高気密・高断熱に高換気機能を加えることで、きれいな空気を確保しつつ住戸内の温度と湿度をバランスさせ結露を解消させています。現代の建物内の空気は人工的に管理されたものになっています。

[まとめ]
玄関ドアやサッシ窓を更新することで、多くの面で快適になることや資産価値としての評価も高まることは相対的には間違いありません。一方で、季節ごとや昼夜の気候変化に影響されずに、常に人間にとって快適な住環境を維持していくことは、自然界へ挑戦しているようなものですから簡単なことではありませんし、無理が生じる場合があることも確かでしょう。
まずは、玄関ドアやサッシ窓の更新を検討する際、今日お話ししたような事例があることを知っておかれるとよいでしょう。

投稿者:ヨコベ (7)

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