【マンションあるある④:外壁の色(タイルの場合)】(お知らせ)

2014年12月30日|お知らせカテゴリ:|投稿者:ヨコベ (7)

今回は、大規模修繕工事の着工前に必ず検討することとなる【 外壁の色】についてです。
例えば、「タイル仕上げのマンションで、補修に使用するタイルはどうやって決めるの?」
「うちのマンションは塗装仕上げだから、この機会に色を変更したいな!」
…などなど。大規模修繕工事とは、劣化保全を第一の目的としていますが、同時に資産価値を向上していく視点も大切です。外壁から受ける印象は、マンションの資産価値にとっては重要な要素です。高級観・清潔感・都会的といったマンションから受ける印象に、外観の素材や色使いは大きな影響力を持っています。

そこで、【マンションあるある④】では、タイル仕上げのマンションについて、どうやってタイルそのものの補修をしていくのかをお話したいと思います。
これは同時に、日ごろ私どもがコンサルタントとして管理組合様への提案をしているのかのご紹介にもなっています。

■タイルの張替え
 一般的に外壁がタイルの大規模修繕工事では、躯体の保全を目的にタイルの下地補修工事を行います。同時にタイルのひび割れや欠損、浮きといった劣化部を補修することになりますが、中にはタイルを張替えなければいけない場合も多々あります。
 タイルを張替えるということは、補修用の新しいタイルが必要になります。(関連記事:マンションあるある②
 さて、新しいタイルはどうするのかという問題になります。…既存のタイルに限りなく近似の既製品を使用するのか? …新築時のタイルを使用するのか?

 実は、「新しいタイルを製作するのです!!」 ご存知の方からすれば当たり前と言われるかもしれませんが、理事会様によっては初めてのことで、ビックリされる方もいます。

参考写真①右:既存 左:新規製作[

参考写真①
右:既存 左:新規製作[

参考写真② 新規製作タイル決定

参考写真②
新規製作タイル決定

参考写真③ タイル目地色の選定

参考写真③
タイル目地色の選定

参考写真④ 目地色の決定

参考写真④
目地色の決定

 多くのマンションで採用されているタイルは、磁器質タイルと呼ばれるもので、窯元でタイルを焼いて製作します。この時、実際に補修に使用するタイルを何千枚何万枚もいきなり焼いてしまうわけではありません。現状のタイルと色彩が近似になるようにまずはサンプルを作って管理組合様に確認をしていただく工程を経ることになります。
 サンプルタイルは、およそ2週間~1ヶ月の製作期間を要します。逆算すると、最低でも着工の1ヶ月前にはサンプルを確認しなければなりません。(着工前はのんびりしたいところですが、決め事が結構多いのです!その他については、またの機会にお話します!)
 サンプル確認は、既存色に対して濃淡合わせて3~4種類程度用意するのが理想です。1色に対して3種類となりますので、例えば3種類のタイルが張られているマンションの場合は9種類のタイルがサンプルとして必要になるのです。当然ですが、色味が白系や茶系など多ければ多いほど焼釜を変えたり、また必然的に釜数を増やさなければならない等の理由で費用もかかります。
 また、あまり気にされていない方が多いのですが、タイルを張ったときの目地色が異なるだけでも補修跡が目立ってしまいます。そのため、事前に試験施工を行い管理組合様に確認してもらいます。 

 サンプルタイルの承認をいただいた後に、本焼きを行い、ようやく補修用として大量のタイルを製作します。もちろん、納品された本焼のタイルの色が、サンプルタイルとあまりにも異なり、再度製作するように指示をすることもあります。そのような私共コンサルタントの業務の一部となります。

 今回は外壁がタイル仕上げのマンションの大規模修繕工事でどのようにして外壁の色を修繕していくのかをお話しました。
 大規模修繕工事を控えているマンションの管理組合様、理事会様もこれらを念頭に実施されるとよいでしょう。タイル仕上げのマンションであれば、単に下地補修工事と思われるかもしれませんが、外壁タイルの焼き増しが必要となると、結構デリケートな問題です。工事会社任せにすることなく、コンサルタントを上手に利用して美観を維持することに心がけることでより良い修繕工事になるでしょう。

投稿者:ヨコベ (7)

関連リンク

2017年8月

« 7月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

お知らせカテゴリ

お知らせタグ