こんにちは、翔設計の栗林です。
マンションは築年数が経過すると、外壁や防水は目に見えやすいので補修を定期的にしているが、給排水などの設備は何もしないで大丈夫なのか?という不安がだんだんと出てくるかと思います。
そこで、給排水などの設備をいつ改修するべきかの目安として「長期修繕計画」を確認するのがまず第一段階です。
設備の改修がきちんと計画されていれば、まずは計画されている年度に本当に改修が必要なのか検討に入ります。(計画に不安があればご相談ください!)
次に、設備改修の場合にはどこまで工事を行うのかが重要です。
管理組合にとって行う修繕工事はマンションの「共用部」を改修することが基本的になります。ただし、共用部の設備配管は当然各住戸から繋がっています。
では共用部とはどこまでなのか?実はマンションの規約と実際が必ずしも一致しないケースもあるのです。
そのため、マンションによって様々なケースがあり、この判断が難しいところになります。下に排水管の共用部の改修例を挙げたので確認してみてください。
例1)配管が床上を通っている場合
例2)配管が床下(下階の天井)を通っている場合
いかがでしょうか?配管がどのように通っているかの違いで大きく工事範囲が変わってきますね。
これに加えて排水管の改修工事では居室内の床・壁・天井を開口して行うケースが往々にしてあるので、いざ工事をしようと思うとどこまで管理組合として工事をすればいいのか居住者間で意見が分かれてしまい、延々と検討が進まず工事ができない!ということがあるので、給排水管の改修にはくれぐれも余裕をもって検討してくださいね。