専有部まで含めた再生「スーパーリフォーム」という選択肢
高経年マンションの再生において、改修・長寿命化に取り組む場合、共用部のみの改修では目的が達成できないケースが少なくなく、専有部を含めた改修計画が必要となる場合があります。建替えにかわる第三の選択肢として、建物全体のスケルトンリフォームにより、新築同様に再生することを目指すこともできます。
翔設計だから出来る
再生手法「スーパーリフォーム」
既存不適格により建替えると現在より建物規模が小さくなってしまう場合など、建替えが難しい高経年マンションでは、長寿命化を目指した再生検討が必要となります。
再生検討といっても改修範囲は様々ですが、翔設計では、専有部を含む建物全体を対象としたスーパーリフォーム(一棟リノベーション)を提案しています。
基本的には、躯体を除く電気・ガス・水道等の設備インフラの刷新と、内外装の更新、必要に応じて耐震補強までを行います。併せて必要となる資金調達・計画と合意形成のサポートも対応します。
スーパーリフォームは、建築・設備・構造の専門スキルが全てが求められるため、総合的な知見をもったコンサルタントでしか対応できないプログラムです。
「スーパーリフォーム」とは
スーパーリフォームとは延命ではない究極の長寿命化の手法となります。
特に建替えが難しい高経年マンションで有効な手段です。
電気・ガス・水道・通信などの生活インフラを建物全体で一新することで、建物寿命を大幅に延ばし長く快適に暮らし済み継ぐことを実現いたします。
工事範囲が共用部だけでなく専有部にも及ぶため、建物全体のスケルトンリフォームを行うイメージとなります。(工事内容・範囲はマンション毎に異なります)
スーパーリフォームは、既存建物を最大限に活かしながら、建替えに代わる第三の選択肢として、建物全体をスケルトンに近い状態から見直し、新築同様の再生を目指すことも視野に入ります。
スーパーリフォームの特徴
再生検討によって「改修して長く使う」という方針になった場合、次に問題になるのは、どのレベルまで改修するかです。
- 外壁や屋上防水などの共用部を中心に修繕するだけでよいのか。
- 給排水管や設備更新まで踏み込む必要があるのか。
- さらに、専有部内の工事まで含めて、建物全体を根本から再生するべきなのか。
スーパーリフォームでは、この改修範囲を共用部だけに限定せず、必要に応じて専有部まで含めて検討します。
共有部と専有部の計画を一体で改修するメリット
高経年マンションでは、耐震性、漏水、バリアフリー、設備更新など、複数の課題が重なっていることが多く、その中でも、漏水や配管の問題は、共用部だけを直しても根本解決にならない場合が大半です。
たとえばスラブ下配管方式のマンションで配管を全面更新しようとすると、全戸の専有部内で大掛かりな工事が必要になることがあります。
このように、建物を長く使い続けるために専有部工事が避けられない場合、共用部と専有部を一体で計画することが、結果として合理的な解決につながります。
専有部まで改修することで新築同様に再生する
スーパーリフォームの大きな特徴は、単に劣化した部分を直すだけでなく、住戸内を含めて建物全体を大きく見直せる点です。
設備改修工事を行う場合には、広範囲で専有部内の改修も必要となるため、併せて専有部内も一新する方が合理的であると考えます。そのため、専有部をスケルトンに近い状態にし、インフラ設備だけでなく間取りや内装を含めた再生が可能になります。
ただし、専有部まで含む計画は、通常の大規模修繕よりも検討すべき論点が多くなります。魅力だけでなく、合意形成、生活への影響、資金計画を早い段階で整理することが重要です。
検討前に知っておきたい4つの課題
1.合意形成と法制度

専有部を含む工事は、共用部中心の大規模修繕よりも、区分所有者一人ひとりの生活や権利に深く関わります。
そのため、どの範囲を総会決議で進められるのか、どの範囲に個別同意が必要になるのかは、計画の初期段階で確認が必要です。
2026年4月施行の区分所有法改正により、建物更新決議など、老朽化マンションの再生の選択肢が増えました。
これまではスーパーリフォームは法整備が整っていなかったため、現実的には非常に困難な手法でしたが、新法により実現可能な選択肢になりました。
ただし、建替えと同様なプロセスが必要なため専門のコンサルタントと一緒に合意形成を進めていく必要があります。
2.管理規約と修繕積立金

修繕積立金は、一般に共用部の修繕や改修を目的として積み立てられています。専有部を含めた工事に使う場合は、管理規約上の扱いや総会決議の要否を確認しなければなりません。
スーパーリフォームでは、技術的な可否だけでなく、管理組合としてどの費用をどの財源から支出できるのかを整理することが重要です。
3.生活制限と仮住まい

配管の全面更新や耐震補強など、大掛かりな工事を行う場合、一定期間、水が使えない、排水できない、騒音や振動が発生するなど、生活への影響が避けられないことがあります。
工事内容によっては、住みながら進めることが難しく、仮住まいを前提とした計画になる場合もあります。その場合は、工事費だけでなく、引越し、仮住まい、生活再開まで含めた計画が必要です。
4.資金調達

スーパーリフォームは、建替えに比べて費用負担を抑えられる可能性があります。一方で、専有部まで含めて大きく改修する場合、通常の大規模修繕よりも大きな資金が必要になります。
多くのマンションでは、スーパーリフォームを前提に長期間修繕積立金を積み立ててきたわけではありません。そのため、一時金、借入、段階的な改修、工事範囲の調整など、資金計画を早い段階で検討する必要があります。
区分所有者の負担については、様々な年代の方が対象となるため、特に高齢者の資金調達が困難に感じるかもしれませんが、リバースモーゲージの活用など資金計画も踏まえ実現可能なご提案をいたします。
スーパーリフォームに必要な要素と計画
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